個人向けレンタルプリンターの選び方|家庭用・在宅ワーク・短期利用のおすすめサービス比較

個人でプリンターをレンタルできるのか

法人限定サービスと個人対応サービスの違い

「レンタルプリンター」と検索すると、法人・オフィス向けのサービスが上位に並びます。実際、スリホやエコプリといった定額制レンタルの多くは法人限定です。しかし、個人でもレンタルできるサービスは確実に存在します。

個人向けに対応しているプリンターレンタルは、大きく2つのタイプに分かれます。

  • 家電レンタルサービスのプリンター:Rentio、ゲオあれこれレンタル、DMMいろいろレンタルなど、家電全般を扱うレンタルサービスの中にプリンターが含まれるタイプ。個人利用を前提としたサービス設計で、Web注文・コンビニ返却など手軽さが特徴です。
  • 法人・個人両対応の定額レンタル:ウルトラプリントやプリント放題など、法人利用が中心ながら個人での契約も受け付けているサービス。家電レンタルより業務用に近い機種を扱い、月額定額でインク・トナー込みのプランが選べます。

どちらを選ぶかは、「どれくらいの期間」「どれくらいの量」印刷するかで決まります。短期間(数日〜1か月)であれば家電レンタル、数か月以上継続して使うなら定額レンタルが合理的です。

個人でレンタルが増えている背景

以前は「プリンターは買うもの」が常識でしたが、近年は個人のレンタル利用が広がっています。背景にあるのは以下のような変化です。

  • 在宅ワーク・テレワークの普及:自宅に業務用のプリンターが必要になったが、会社の経費で購入できない場合にレンタルが選ばれています。
  • ペーパーレス化による利用頻度の低下:普段はスマホやクラウドで済むが、確定申告・年賀状・受験書類など特定の時期だけプリンターが必要、というケースが増えました。
  • 引っ越し・住環境の変化:ミニマリスト志向や単身赴任など、「物を持たない暮らし」を選ぶ人が増え、必要なときだけ借りるスタイルが支持されています。
  • プリンター本体の低価格化と消耗品の高コスト:本体は数千円〜1万円台で買えても、インクカートリッジの交換で年間1〜3万円かかる「インク商法」に疑問を持つ消費者が増えています。

総務省の情報通信白書でも、テレワーク実施率は2020年以降で大幅に増加し、自宅の業務環境整備が課題として挙げられています。プリンターのレンタルはその解決策のひとつです。

個人向けレンタルプリンターの料金相場と主要サービス

家電レンタルプリンターの料金目安

家電レンタルサービスでプリンターを借りる場合の料金は、機種とレンタル期間によって異なります。目安は以下のとおりです。

  • インクジェット複合機(A4):3日間で3,000〜5,000円、1か月で5,000〜8,000円、3か月で12,000〜20,000円
  • 写真印刷対応プリンター:3日間で4,000〜6,000円、1か月で7,000〜10,000円
  • モバイルプリンター:3日間で2,000〜4,000円

家電レンタルの場合、インク・トナーが付属する(最初の1セットが同梱される)サービスと、自分で用意する必要があるサービスがあります。レンタル前に確認してください。

主要な個人対応サービスの特徴

Rentio(レンティオ)

家電レンタルの最大手。プリンターは月額プランとワンタイムプラン(3泊4日〜)を選べる。コンビニからの返却に対応しており、手軽さは随一。法人向けプランもあるが、個人利用がメインの設計。機種のラインナップが豊富で、エプソン・キヤノン・ブラザーの最新モデルを扱う。

ゲオあれこれレンタル

ゲオが運営する家電レンタルサービス。プリンターは数日〜1か月単位でレンタル可能。全国のゲオ店舗での返却にも対応。価格帯はRentioと近く、身近な家電量販店ブランドの安心感がある。

ウルトラプリント

法人・個人両対応の定額制レンタル。月額5,000円〜でインク込み。最短2か月から利用でき、離島を含む全国配送に対応。個人の在宅ワーカーにも対応しており、契約縛りなし・解約金なしが特徴。

DMMいろいろレンタル

DMMが運営する総合レンタルサービス。プリンターのラインナップは限定的だが、2日間〜の短期レンタルに対応。他の家電(モニター、Wi-Fiルーターなど)とまとめて借りられるのが利点。

個人利用で定額レンタルを選ぶ場合の注意点

ウルトラプリントのような定額制サービスを個人で契約する場合、法人向けサービスとは異なるポイントに注意が必要です。

  • 支払い方法:法人向けは請求書払い(銀行振込)が多いが、個人向けはクレジットカード払いが基本
  • 設置・設定:個人宅への訪問設置は非対応のサービスが多く、自分でWi-Fi接続やドライバーインストールを行う必要がある
  • 保守対応:訪問修理は個人宅に対応していないケースがほとんど。故障時は郵送交換が基本
  • 印刷量の上限:定額制でも月間印刷上限は設定されている。個人利用の範囲であれば超えることは少ないが、事前に確認しておく

在宅ワーク・テレワークでのレンタルプリンター活用

会社から支給されないケースの対処法

テレワークで「自宅でも印刷が必要」という場面は意外に多いです。契約書への押印、経費精算の領収書、社内回覧資料の印刷など、完全なペーパーレスが実現できていない企業では、自宅にプリンターが必要になります。

しかし、すべての企業がテレワーク用の機器を支給しているわけではありません。個人負担でプリンターを用意する場合、「購入」と「レンタル」の二択になります。

テレワークが一時的(数か月間のプロジェクト、育児期間中など)であれば、レンタルの方が合理的です。テレワークが終了すれば返却するだけで済み、使わなくなったプリンターが自宅に残る問題を回避できます。

在宅ワークに適した機種の選び方

在宅で使うプリンターに求められる要件は、オフィスとは異なります。

  • サイズ:自宅のデスクに置けるコンパクトさが重要。A4複合機であれば幅40cm×奥行30cm程度が目安
  • Wi-Fi対応:ケーブル接続はデスク周りが煩雑になるため、Wi-Fi対応は必須に近い
  • 静音性:マンションや家族がいる環境では、印刷時の動作音が気になる。インクジェットの方がレーザーより一般的に静か
  • スキャン機能:書類をスキャンしてPDFで送るケースがあるなら複合機が便利
  • 両面印刷:用紙の節約になるため、あると便利な機能

家電レンタルのRentioでは、エプソン EW-M530Fやキヤノン PIXUS TS8530など、コンパクトで在宅向きの機種を取り扱っています。月額2,000〜5,000円程度で借りられるため、テレワーク用途には手頃な選択肢です。

引っ越し・受験・確定申告──短期利用に便利なレンタル

数日〜数週間だけ必要なケース

プリンターが「一時的に」必要になるタイミングは、生活の中に意外と多くあります。

  • 確定申告の時期:e-Taxでオンライン提出できる書類も多いが、控えの印刷や添付書類の出力に必要なケースがある
  • 受験シーズン:大学受験の願書印刷、共通テストの受験票出力、面接資料の準備など、A4プリンターが数日間だけ必要になる
  • 引っ越し前後:各種届出書類の印刷、住所変更の通知状など
  • 年賀状・暑中見舞い:年に一度の印刷のためにプリンターを所有するのは非効率

こうした用途であれば、Rentioやゲオあれこれレンタルの3泊4日〜1週間プランが最もコスパが良いです。3,000〜5,000円程度でA4インクジェット複合機が借りられ、コンビニから返却できます。

数か月間の利用──在宅ワーク・産休・単身赴任

数か月〜半年程度の中期利用であれば、家電レンタルの月額プランか、ウルトラプリントのような定額レンタルが候補になります。

コスト比較の目安です。

  • Rentio 月額プラン:エプソン複合機で月額3,000〜5,000円。6か月利用で18,000〜30,000円
  • ウルトラプリント:月額5,000円(インク込み)。6か月利用で30,000円
  • プリンター購入:本体10,000〜15,000円+インク代6,000〜18,000円(6か月分)。合計16,000〜33,000円

購入とレンタルのトータルコストは拮抗しますが、レンタルには「不要になったら返却するだけ」「故障時は交換対応」という利点があります。使わなくなったプリンターの保管場所や処分費用を考えると、期間が決まっている利用にはレンタルの方が合理的です。

個人がレンタルプリンターと購入を比較するときのポイント

購入が得になるケース

以下の条件に当てはまる場合は、購入の方がコスト面で有利になる可能性があります。

  • 1年以上継続して使う見込みがある:レンタルの月額を12か月以上支払うと、購入価格を超えることが多い
  • 印刷量が少ない(月100枚以下):インクの消耗が少なければ、購入後のランニングコストも低い
  • 自分で設定・トラブル対応ができる:保守サポートに価値を感じないのであれば、購入の方が月額を払わずに済む

レンタルが得になるケース

逆に、以下の条件ではレンタルの方がトータルで得になります。

  • 利用期間が半年以内:購入価格を回収する前に不要になる場合、レンタルの方が安い
  • 印刷量が月500枚以上:インク代が購入後に大きく膨らむため、インク込みの定額レンタルが有利になる
  • 処分の手間を避けたい:プリンターの廃棄は自治体の粗大ごみルールに従う必要があり、手間と費用がかかる
  • 常に新しい機種を使いたい:レンタルなら契約更新時に最新機種に切り替えられる

判断のフローチャート

  1. 利用期間は? → 3か月以内ならレンタル一択(家電レンタル推奨)
  2. 3か月〜1年なら? → 印刷量が月500枚以上ならインク込み定額レンタル、月100枚以下なら購入も検討
  3. 1年以上使う? → 購入が基本。ただしインク代・修理費込みの定額レンタルと年間総額で比較したうえで判断

法人での導入を検討している場合は、レンタルプリンター選び方ガイド(総合)で法人向けサービスの詳しい比較を掲載しています。費用面の詳しい比較はコスト比較の記事を参照してください。