コピー機・複合機のレンタル完全ガイド|リースとの違い・定額サービス・カウンター料金の見直し方
コピー機・複合機とプリンターの違い
オフィスの「コピー機」の正体は複合機(MFP)
オフィスで「コピー機」と呼ばれている機器の大半は、正確には複合機(MFP:Multi-Function Printer)です。プリント・コピー・スキャン・FAXの機能が1台に統合された業務用機器で、RICOH、富士フイルムビジネスイノベーション(旧ゼロックス)、京セラ、シャープ、キヤノンなどのメーカーが製造しています。
純粋な「コピーだけできる機械」は現在ほぼ流通しておらず、「コピー機」という呼称は複合機の通称として使われています。本記事でも「コピー機」は複合機を指す前提で解説します。
コピー機とプリンターでは検討すべきことが違う
レンタルを検討する場合、デスクトップ型プリンターとオフィスのコピー機(複合機)では考えるべきポイントが異なります。
- デスクトップ型プリンター:A4対応が中心。小型で宅配で届く。自分でWi-Fi接続して使い始められる。定額制(月額5,000〜15,000円)が主流。
- 業務用複合機(コピー機):A3対応が標準。床置きで重量50〜100kg超。業者による搬入・設置・ネットワーク接続が必要。カウンター保守型(基本料+枚数課金)が主流。
「プリンターのレンタル」で検索して出てくるサービス(スリホ、プリント革命、エコプリなど)は前者がメイン。「コピー機のレンタル」で想定されるのは後者です。本記事では後者──オフィスの業務用複合機──にフォーカスして解説します。デスクトップ型プリンターのレンタルについてはレンタルプリンター総合ガイドを参照してください。
コピー機の導入方法──リース・レンタル・定額サブスクの違い
リース(従来の主流)
日本のオフィスに設置されているコピー機の多くは、リース契約で導入されています。メーカー代理店や販売店を通じて5〜7年の長期契約を結び、月額リース料+カウンター保守料金を支払う形態です。
リースの特徴は以下のとおりです。
- 新品の最新機種を導入できる
- メーカーのサービスエンジニアによる訪問保守が受けられる
- 月額リース料はリース会社との審査で決まる
- 途中解約は原則不可(残リース料の一括支払いが必要)
- カウンター料金の単価は交渉次第で大きく変わる
リース事業協会の統計によれば、OA機器は国内リース市場の主要分野のひとつですが、近年は契約件数が減少傾向にあり、より柔軟な調達方法へのシフトが見られます。
レンタル(カウンター保守型)
業務用複合機をレンタルで導入する場合、「カウンター保守型」のサービスが主な選択肢です。レンタル会社が所有する複合機(新品または整備済みの中古機)を貸し出し、搬入・設置から保守・撤去まで一括で対応します。
リースとの最大の違いは契約の柔軟性です。
- 最短14日〜1か月からの短期契約が可能
- 途中解約の違約金が無料(または低額)のサービスがある
- 審査が不要、または簡易な確認のみ
- 機種は中古が中心だが、整備済みで品質は実用レベル
代表的なサービスとして、レンコピ(レンタルバスターズ)、コピー機レンタル.com(OAナイン)、ジムテック(短期レンタル専門)があります。
定額サブスク型でコピー機は借りられるか
定額サブスク型のレンタルプリンターサービス(スリホ、プリント革命、エコプリなど)でも、一部のA3対応レーザー複合機を取り扱っています。ただし、以下の点でカウンター保守型とは異なります。
- 機種の選択肢が限られる(業務用メーカーの大型機ではなく、A3対応のビジネスインクジェットやA3対応レーザーが中心)
- 搬入・設置は自分で行うか、オプションで業者対応
- FAXやフィニッシャー(ステープル・パンチ等の後処理装置)には非対応の場合が多い
- 月額は固定でカウンター料金なし。インク・トナー込みで月額10,000〜25,000円
「FAXもフィニッシャーも不要、A3で印刷できればよい」という場合は、定額サブスク型の方がコストを抑えられます。一方、「従来のコピー機と同じ使い勝手が必要」であればカウンター保守型のレンタルを選ぶことになります。
コピー機のカウンター料金を見直す
カウンター料金とは何か
カウンター料金は、コピー機(複合機)の保守契約に付随する従量課金です。印刷1枚ごとにモノクロ・カラーそれぞれの単価が設定されており、月間の印刷枚数に応じた金額が請求されます。
カウンター料金には通常、以下が含まれます。
- トナー代(定期的に補充される)
- ドラムや定着器などの消耗部品の交換
- 故障時の修理・部品交換
- 定期メンテナンス(訪問または遠隔)
つまり、カウンター料金を支払っている限り、トナーの発注や故障時の修理手配を自社で行う必要がありません。この「お任せ」の仕組みが、コピー機がリースやカウンター保守型レンタルと親和性が高い理由です。
カウンター単価の相場と交渉
カウンター単価は固定された価格ではなく、販売店との交渉で決まるケースが大半です。一般的な相場は以下のとおりです。
- モノクロ:1枚あたり2〜5円(大量印刷企業は2円台、少量企業は4〜5円が目安)
- カラー:1枚あたり15〜30円(同様に印刷量で変動)
- 月額基本料:3,000〜8,000円(最低利用料金として毎月発生)
「同じ機種を使っているのにA社はモノクロ2円、B社は5円」ということが実際に起こります。自社のカウンター単価が相場と比べて高い場合は、リース更新時に交渉するか、レンタルへの切り替えを検討する価値があります。
定額制に変えるとカウンター料金はなくなるのか
定額サブスク型のレンタルに切り替えた場合、カウンター料金という仕組み自体がなくなります。月額固定料金にトナー・保守がすべて含まれるため、「今月はカラーを多く印刷したから請求が高い」という変動がありません。
ただし、定額制にも月間印刷上限があるサービスがほとんどです。上限を超えた場合は追加費用が発生するため、実質的には「カウンター料金の上限付き定額版」と考えるのが正確です。上限の仕組みについては契約時の注意点で詳しく解説しています。
コピー機レンタルの主要サービス比較
業務用複合機(コピー機)のレンタルに対応する主要サービスを整理します。
レンコピ(レンタルバスターズ)
業務用A3複合機のレンタル専門。RICOH、富士フイルムBI、京セラ、シャープなど主要メーカーの複合機を取り扱い。搬入・設置・ネットワーク接続まで業者が対応。カウンター保守でトナー・メンテナンスが込み。全国対応で最短1日からの短期レンタルも可能。
コピー機レンタル.com(OAナイン)
A3複合機を最短14日〜レンタル。全国対応で設置・保守・撤去まで一括。解約金は原則無料。カウンター料金が明示されており、見積もりの透明性が高い。中小企業や短期プロジェクトでの利用に強い。
ジムテック
東京23区は即日対応可能な短期レンタル専門。A3複合機の搬入・設置・PC接続設定まですべてスタッフが対応。月額5,000円〜+カウンター料金、中途解約の違約金なし。首都圏のイベント・建設現場・仮設事務所に強い。
スリホ(C-mind)──定額制
法人限定の定額制サービス。A3対応のレーザープリンターも取り扱い。月額8,000円〜でトナー・保守込み、カウンター料金なし。訪問保守は一都三県中心。大型の業務用複合機(RICOH/富士フイルムBI等)は非対応。
プリント革命(シー・コネクト)──定額制
A3対応機種を含む幅広いラインナップ。ベーシックプラン以上(月額22,000円〜)でA3複合機を選択可能。1週間の無料トライアルあり。業務用メーカーの大型機は非対応だが、オフィス向けのA3レーザー複合機は取り扱いあり。
コピー機の導入形態を選ぶ判断基準
リースを続けるべきケース
- 月間印刷量が1万枚以上で、5年以上の安定利用が見込める
- メーカーのサービスエンジニアによる訪問保守を重視する
- 最新機種の新品を使いたい
- フィニッシャーやソート機能など、高度な後処理機能が必要
- 与信審査に問題がない企業規模がある
レンタル(カウンター保守型)に切り替えるべきケース
- リース契約が満了を迎える、または満了が近い
- 現在のカウンター単価が相場より高い
- 事業規模の変動が大きく、長期契約のリスクを避けたい
- 審査なしで導入したい(設立間もない企業、スタートアップ)
- 中古機でも業務に支障がない
定額サブスク型に変えるべきケース
- 月間印刷量が6,000枚以下で、コスト最適化が優先
- カウンター料金の変動をなくし、月額固定にしたい
- FAXやフィニッシャーは不要で、プリント・コピー・スキャンで十分
- 業務用メーカーの大型機でなくても、A3対応のレーザー複合機で対応できる
自社の印刷量・必要な機能・予算を整理したうえで、2〜3社から見積もりを取って比較するのが最も確実です。コスト比較の考え方は費用・価格の徹底比較の記事で、リースとの詳しい比較はリースとレンタルの比較記事で解説しています。