中小企業向けレンタルプリンター徹底比較|定額プリントのメリットと選び方【2026年最新版】

1. 中小企業におけるプリンター運用の現状と課題

1-1. 「購入して終わり」ではないプリンター運用の落とし穴

インク・トナー代、保守、故障対応が“見えないコスト”になりやすい

プリンターは本体を購入した時点ではコストが見えやすい一方で、運用が始まるとインク・トナー、消耗部材、メンテナンス、故障時の修理や代替機手配など“見えないコスト”が積み上がります。特にカラー印刷が多い職場では、月によって費用が大きくブレやすく、経費管理が難しくなりがちです。

止まった瞬間に業務が止まる──復旧までの時間コストが大きい

プリンター故障やインク切れは「発生した瞬間に現場が止まる」典型です。見積書・請求書・申込書など、紙出力が必要な業務が残っている企業ほど影響が大きく、復旧までの待ち時間がそのまま生産性の損失になります。担当者が不在だと対応が遅れ、業務全体に波及するケースも珍しくありません。

1-2. 複合機リース・カウンター課金で起こりがちな悩み

印刷枚数に比例して費用が増え、予算が読めなくなる

複合機のリースやカウンター課金は、印刷量が増えるほど費用も増える構造です。繁忙期や販促物が増えるタイミングで想定外の請求になり、「今月はカラーを控えて…」と運用で調整せざるを得ない状況が起きやすくなります。結果的に、資料の質やスピードにも影響が出ます。

契約期間の縛りや審査が導入のハードルになる

リース契約は一般的に長期契約になりやすく、途中解約が難しいこともあります。新規拠点や短期プロジェクトなど、利用期間が読みづらいケースでは導入判断が難しくなりがちです。審査や手続きの手間が心理的なハードルになることもあります。

1-3. 普通に購入すると「お金」と「時間」が想像以上にかかる

本体代だけでは終わらない:周辺コストが積み上がる

プリンター購入は「本体代を払えば完了」と思われがちですが、実際は運用開始後にコストが積み上がります。インク・トナーなど消耗品の継続購入に加え、ドラムや定着器など交換部材が必要な機種もあり、印刷量が増えるほど費用が膨らみやすいのが特徴です。さらに、故障時の修理費や代替機の手配、保証延長の加入なども発生しやすく、年間で見ると“想定より高かった”になりがちです。

導入までの「やること」が多い:設定・環境整備に工数がかかる

購入後は、機器の選定・発注・納品対応だけでなく、設置場所の確保、ネットワーク接続、各PCへのドライバー配布、印刷設定(両面/カラー制限など)、スキャン送信設定(メール/共有フォルダ)など、細かな作業が発生します。小規模ほど担当者が兼任になりやすく、通常業務の合間に対応するため導入が長引きやすいのも現実です。結果として“買ったのにすぐ使えない”というタイムロスが生まれます。

2. レンタルプリンター(定額プリント)導入のメリット

2-1. 印刷コストを“定額化”して予算を読みやすくする

インク・トナーやカウンター料金の変動から解放される

レンタルプリンター(定額プリント)は、月額料金にインク・トナーや保守が含まれるプランが多く、印刷量が多い月でも費用が急増しにくいのが特徴です。特にカラー印刷が多い職場ほど、コストのブレが小さくなり、経費計画が立てやすくなります。

請求がシンプルになり、経費処理がラクになる

購入の場合はインク購入、修理費、部品交換など支出が分散しやすい一方、定額型は支払いが月額にまとまるため、経費処理がシンプルになります。部門別の予算管理や拠点別の費用配賦もしやすくなり、管理部門の手間削減にもつながります。

2-2. 故障・トラブル時の対応負担を軽減

保守込みプランなら“止まったとき”のリカバリが早い

プリンター運用で最も困るのは、故障や不具合で印刷できない時間が発生することです。レンタルサービスではサポート窓口が用意され、部品交換や本体交換まで含むケースもあります。現場が復旧対応に追われにくく、業務継続性が上がります。

担当者の属人化を防ぎ、運用を標準化できる

「誰がどこに連絡するか」「どう交換するか」がサービスとして整備されるため、担当者に依存しにくくなります。拠点が増えても運用ルールを統一しやすく、管理コストの増加を抑えられるのがメリットです。

2-3. 導入スピードと柔軟性が高い

購入・リースよりも“すぐ使える”ケースがある

レンタルはリース審査や長期契約を前提としないサービスもあり、導入スピードを優先したい企業に向きます。繁忙期だけ台数を増やしたい、急な拠点追加で急ぎ導入したい、といったニーズにも合わせやすいのが特徴です。

サブ機運用(複合機+プリンター)でコスト最適化がしやすい

大型複合機は便利ですが、カラーのカウンター料金や印刷コストが重くなりがちです。社内資料・ドラフト・伝票などは定額プリンターに回し、対外書類や高品質印刷だけ複合機を使うなど、用途分けでコストを最適化しやすくなります。

3. レンタルプリンターサービスの選び方【中小企業向けチェックリスト】

3-1. 料金モデルと“含まれる範囲”の確認

月額に含まれるもの(インク/トナー・保守・交換・送料)を必ず確認する

同じ「定額」でも、含まれる範囲はサービスにより異なります。インク/トナーの提供方法、保守の形(電話・センドバック・訪問)、本体交換の有無、送料、返却時費用などを確認し、後から追加費用が発生しないかをチェックしましょう。

最低利用期間・違約金・更新条件を事前に把握する

月額の安さだけで選ぶと、最低利用期間や違約金で想定外の負担が出ることがあります。特に新規導入や短期利用の場合は、契約期間の柔軟性(1年更新、短期プランの有無など)を重視すると失敗しにくくなります。

3-2. 印刷ニーズ(枚数・用紙サイズ・カラー比率)

A4中心か、A3が必要かで候補が大きく変わる

請求書・社内資料中心ならA4対応で十分なケースが多い一方、図面・掲示物・店舗ポスターなどがある場合はA3対応が必要になります。A3対応は料金帯が上がりやすいため、用途を整理して最適な機種・プランを選びましょう。

カラー印刷が多い企業ほど“定額の効果”が出やすい

カラー印刷は購入・複合機運用だとコスト変動が大きくなりやすい領域です。販促物、掲示物、提案資料などカラー比率が高い企業ほど、定額化によるメリットが出やすく、費用の平準化につながります。

3-3. サポート品質(復旧スピード・対応範囲)

センドバックか訪問か、代替機の有無で“止まる時間”が変わる

サポートは「電話で案内」「故障時に送って修理(センドバック)」「訪問対応」「本体交換」など幅があります。業務で止められない場合は、復旧の仕組みを重視して選ぶのが安全です。拠点が多い場合は全国対応の可否もチェックしましょう。

消耗品の補充ルール(残量検知・注文方法)を確認する

インクやトナーが切れた瞬間に止まるのがプリンター運用の典型的なトラブルです。残量に応じた自動手配、専用フォームでの簡単発注など、補充の仕組みが整っているほど運用負担が下がります。

3-4. 機能要件(複合機能・ネットワーク・セキュリティ)

コピー/スキャン/FAXの要否を整理する

プリンター単機能で十分なのか、複合機(コピー・スキャン・FAX)が必要なのかで選ぶべきサービスが変わります。紙の受領が多い業務やFAX運用が残っている業種は、複合機能付きプランの方が移行がスムーズです。

共有環境ならセキュリティ印刷・利用者制限があると安心

複数人が同じ機器を使う環境では、誤印刷や取り間違いを防ぐ仕組みが重要です。パスワード印刷やユーザー制限、通信暗号化など、情報漏えいリスクを下げる機能があるかも確認すると安心です。

4. 中小企業向け人気レンタルプリンターサービス比較【2026年最新版】

4-1. スリホ

スリホ

画像引用元:スリホ

特徴:月額定額でフルカラー印刷し放題、消耗品・保守費用込み!

スリホは、月額定額のレンタルプリンターとして、インク/トナー代やカウント料金など“印刷量に比例して増える費用”を抑えたい企業向けの設計です。サポート体制や本体交換対応など、企業での運用時に不安になりやすいポイントをまとめて委ねたい企業に向いています。

料金:月額8,000円〜(プランにより変動)

プランや機種により月額は変わります。A3対応やレーザー機など、用途に合わせたラインナップが用意されているため、必要なサイズや複合機能の有無で最適プランを選ぶのがポイントです。

メリット:定額化・サポート込み・導入イメージが掴みやすい

「印刷コストの平準化」「トラブル時の窓口一本化」「無料お試し」など、導入した際に企業が安心して使用できる要素が揃っています。拠点運用やサブ機導入など、用途を明確にするとさらに効果が出やすいサービスです。

注意点:最低利用期間やプラン条件の確認

最低利用期間や解約条件などは事前の確認をするのが良さそうです。短期利用などの場合は、契約条件と運用想定をすり合わせてから申し込むのが安心です。

4-2. プリント革命

プリント革命

画像引用元:プリント革命

特徴:プラン別に月額が明示され、7日間トライアルを用意

プリント革命は、機種/プランごとに月額料金が提示されており、印刷スピードや対応サイズに応じて選べるタイプです。トライアルが用意されているため、実運用での使い勝手を確認してから導入判断をしやすいのが特徴です。

料金:月額13,200円(税込)〜など(プランにより)

A3対応モデルや高速モデルなど、用途別にプランが分かれています。月間印刷上限のあるライトプランもあるため、想定枚数に合わせて選ぶと費用対効果が高くなります。

メリット:プランが分かりやすい・試してから決めやすい

印刷品質や速度、セキュリティ機能など、業務利用のポイントが整理されており、比較検討しやすい構成です。トライアル利用で自社のネットワーク環境との相性を確認できる点も安心材料です。

注意点:プランにより上限や条件があるため要確認

ライトプランの上限枚数など、条件の違いがあります。「使い放題」前提で検討する場合は、上限や対象範囲を確認してから選ぶのが安全です。

4-3. エコプリ(Eco-Pri)

エコプリ(Eco-Pri)

画像引用元:Eco-Pri(エコプリ)

特徴:印刷枚数に合わせてプラン選択、サブ機用途にも提案

Eco-Pri(エコプリ)は、社内資料や伝票などの印刷を担う“サブ機”としての導入提案が分かりやすいサービスです。機種によってA3対応や複合機能の有無があり、想定用途に合わせて選択できます。

料金:月額7,260円(税込)〜(例:A4機種のプラン)

機種やプランにより月額は変動します。まずはA4中心で始め、必要ならA3や複合機へ拡張するといった段階導入もしやすい構成です。

メリット:用途別ラインナップが明確・サブ機で効果が出やすい

大型複合機のカウンター費用を抑えたい企業が、社内用印刷を定額プリンターに寄せる運用と相性が良いです。印刷の“流し先”を作ることで、複合機のコストを抑える設計がしやすくなります。

注意点:最適プラン選びには印刷枚数の把握が必要

プランは印刷想定枚数が前提になるため、現状の印刷ボリュームが分からない場合は、まず1〜2か月の実績を把握してから選ぶのが良さそうです。

4-4. ウルトラプリント

ウルトラプリント

画像引用元:ウルトラプリント

特徴:短期(1日〜)に対応する情報があり、スポット用途にも検討しやすい

ウルトラプリントは、短期利用の文脈で検討されることがあるサービスです。展示会・イベント・繁忙期など、期間が限定されるシーンで「買うほどではない」「一時的に台数が必要」というニーズに合う可能性があります。

料金:月額5,000円〜の記載あり(プラン・条件は要確認)

価格帯の入口が低いプランがあるため、まず試しやすいのが魅力です。短期利用を想定する場合は、契約期間や対応範囲(全国発送・保守形態など)を確認しましょう。

メリット:短期・スポット導入の選択肢になりやすい

繁忙期だけ増設したい、イベント運用で必要、など“期間が決まっている”ケースでは、購入や長期契約よりも合理的な選択になりやすいです。

注意点:機種・サポート範囲は事前確認が必須

短期運用はトラブル時の復旧が特に重要です。サポートの形(交換対応、連絡手段、対応時間)や、利用条件の詳細を事前に確認しておくと安心です。

5. 中小企業に特におすすめの選び方(結論)

5-1. まずは「A4中心の社内印刷」を定額プリンターに寄せる

複合機のカラー費用を抑える“サブ機戦略”が効きやすい

いきなり全出力を置き換えるのではなく、社内資料・ドラフト・伝票などA4中心の印刷を定額プリンターに寄せると、効果が出やすく失敗しにくいです。大型複合機がある企業ほど、カウンター料金の削減インパクトが見えやすくなります。

5-2. “カラー比率が高い企業”は定額の恩恵が大きい

販促物・掲示物・提案資料が多いなら、定額化で経費が安定しやすい

カラー印刷が多い業種(店舗、教育、医療、サービス業など)は、印刷費用がブレやすい傾向があります。定額サービスはブレを抑え、予算管理を簡単にしやすいのが強みです。現状のカラー印刷枚数を把握して、費用対効果を試算すると判断が早くなります。

5-3. 導入前に「購入した場合の時間と手間」も比較して判断する

購入は“安く見えて”設定・管理・故障対応で工数が増えがち

購入は本体代だけを見ると安く感じることがありますが、実際には選定・発注・設置・ネットワーク設定・各PC設定、消耗品管理、故障時の問い合わせなど、見えにくい工数が発生します。担当者が兼任になりがちな中小企業ほど、この工数が負担になりやすいため「運用を外出しできるか」という観点で比較するのがおすすめです。

6. まとめ|中小企業は「定額+サポート+条件の分かりやすさ」で選ぶのが正解

レンタルプリンター(定額プリント)は、インク・トナー代や保守対応など運用の“ブレ”を月額にまとめ、予算を読みやすくする選択肢です。特に、カラー印刷が多い企業、複合機のカウンター料金を抑えたい企業、拠点が複数ある企業では、導入効果が出やすくなります。

比較検討では「月額料金」だけでなく、インク/トナーや保守の範囲、復旧スピード、最低利用期間・違約金、印刷上限の考え方など“条件”まで揃えて判断することが重要です。新しく増えたスリホを含め、候補を2〜3社に絞ったうえで、印刷ボリュームと運用体制に合うサービスを選びましょう。